Googleの電子書籍販売サービス、その後は?
2011.07.27 Wednesday
少々遅くなりましたが、今年のブックフェアへ行った時のレポート第一弾。
昨年のブックフェアは(正確には、同時開催の「電子出版EXPO」)、ipadの発売によって『電子書籍元年』と、マスコミが扇動したので、会場は熱気にあふれていた。
しかし、今年は…… 明らかに閑散としていた。
去年、声高にプレゼンしていた「Google」のブースは、姿形もない。
日本では、2011年の年明けにスタートする、と言っていた電子書籍販売プラットフォーム「Googleエディション」は、どうなってしまったんだろう。。。
※PCやスマートフォンなどWebブラウザを搭載したさまざまな端末で購入・閲覧でき、特定の端末に依存しないのが特徴。Google以外のサイトから購入できる仕組みも提供予定で、「オープンなプラットフォーム」を売りにしていた。
ということで、その後の情報収集。
・「グーグル・エディションズ(Google Editions)」は、「グーグル・イーブック(Google eBooks)」に改名。販売サイト名は、「Google eBookstore」。
・2010年12月 Google、電子書籍販売サービス「Google eBooks」を開始
米Googleは米国時間、電子書籍販売サービス「Google eBooks」の立ち上げを発表。開設した電子書籍販売サイト「Google eBookstore」では、300万タイトル以上をそろえている。
なお、現在Google eBookstoreで電子書籍を購入できるのは米国のみで、順次対象地域を拡大する予定。著作権の切れた無料コンテンツは日本でも閲覧可能。
・2011年6月17日 米Google、「Google eBookstore」のアフィリエイトプログラムを公開
アメリカでのサービスインは、予定通り行われている。アフィリエイトも開始ということは、順調に進んでいるようだ。
では、日本では?
未だ、サービス開始に至っていない。
「日本でも年明けには、サービスを開始する予定」と広報したが、フォーマットの問題や、出版社との利益配分など、クリアされない課題があるのだろう。
ブックフェアの会場で、ある出版社のデジタル部門の責任者の方に取材すると、「うちにも、打診は来ているが、条件面で折り合いがついていない。」ということだった。
EBook2.0の記事「Google eBookstoreへの7つの疑問」を読むと、公表した日程より遅れに遅れているのは、それだけではないような気がしてきた。Googleのビジネスモデルは、言ってみれば広告代行業。いわゆる虚業だ。それに対して、amazonは流通業、appleは製造業で実業。経営者の感覚に違いがあって当然。
いずれにしても、日本の電子書籍市場を牽引するサービスの登場は、まだ先になりそう。
■関連情報
・Google eBookstoreについて考える
・Google eBookstoreへの7つの疑問
・作家・ブロガーのための個人出版情報サイト eBook Brain
・電子出版を成功に導く総合誌「eBookジャーナル」

・Google Japan からの動画案内
昨年のブックフェアは(正確には、同時開催の「電子出版EXPO」)、ipadの発売によって『電子書籍元年』と、マスコミが扇動したので、会場は熱気にあふれていた。
しかし、今年は…… 明らかに閑散としていた。
去年、声高にプレゼンしていた「Google」のブースは、姿形もない。
日本では、2011年の年明けにスタートする、と言っていた電子書籍販売プラットフォーム「Googleエディション」は、どうなってしまったんだろう。。。
※PCやスマートフォンなどWebブラウザを搭載したさまざまな端末で購入・閲覧でき、特定の端末に依存しないのが特徴。Google以外のサイトから購入できる仕組みも提供予定で、「オープンなプラットフォーム」を売りにしていた。
ということで、その後の情報収集。
・「グーグル・エディションズ(Google Editions)」は、「グーグル・イーブック(Google eBooks)」に改名。販売サイト名は、「Google eBookstore」。
・2010年12月 Google、電子書籍販売サービス「Google eBooks」を開始

なお、現在Google eBookstoreで電子書籍を購入できるのは米国のみで、順次対象地域を拡大する予定。著作権の切れた無料コンテンツは日本でも閲覧可能。
・2011年6月17日 米Google、「Google eBookstore」のアフィリエイトプログラムを公開
アメリカでのサービスインは、予定通り行われている。アフィリエイトも開始ということは、順調に進んでいるようだ。
では、日本では?
未だ、サービス開始に至っていない。
「日本でも年明けには、サービスを開始する予定」と広報したが、フォーマットの問題や、出版社との利益配分など、クリアされない課題があるのだろう。
ブックフェアの会場で、ある出版社のデジタル部門の責任者の方に取材すると、「うちにも、打診は来ているが、条件面で折り合いがついていない。」ということだった。
EBook2.0の記事「Google eBookstoreへの7つの疑問」を読むと、公表した日程より遅れに遅れているのは、それだけではないような気がしてきた。Googleのビジネスモデルは、言ってみれば広告代行業。いわゆる虚業だ。それに対して、amazonは流通業、appleは製造業で実業。経営者の感覚に違いがあって当然。
いずれにしても、日本の電子書籍市場を牽引するサービスの登場は、まだ先になりそう。
■関連情報
・Google eBookstoreについて考える
・Google eBookstoreへの7つの疑問
・作家・ブロガーのための個人出版情報サイト eBook Brain
・電子出版を成功に導く総合誌「eBookジャーナル」


・Google Japan からの動画案内